沖縄の美しい海といえば、慶良間諸島や宮古、石垣の有名スポットを思い浮かべる人がほとんどかもしれません。でも、今回はあえて声を大にして言いたい!
沖縄本島から船で約80分、最北端に位置する伊平屋島(いへやじま)の海が、ただ美しいだけじゃない、とんでもなく魅力的な秘密を持っているってことを!
今回は、伊平屋の海がなぜこんなに特別なのか、そのヒミツを掘り下げてみたいと思います。
1. 黒潮パワーで海が生き生き!伊平屋の海は「海の交差点」
伊平屋島の海がすごいのは、その場所が特別なところにあるからなんです。島のすぐそばには、世界でも有数の大きな海流「黒潮(くろしお)」が流れています。
この黒潮、例えるなら「温かい海のスーパーハイウェイ」みたいなもの。
南の熱帯・亜熱帯の温かくて栄養たっぷりの海水を、まるでプレゼントのように伊平屋の海に運んできてくれるんです。この温かい海水があるから、伊平屋の海は一年中サンゴが生きやすい環境になっています。
しかも、伊平屋島は太平洋と、大陸から栄養が流れ込む東シナ海のちょうど境目にあります。だから、黒潮の温かい水と、東シナ海からの栄養豊富な水が交じり合う、まさに「海の交差点」なんです。
この特別な場所にあるおかげで、伊平屋の海にはいろんな種類の生き物が集まってきて、とっても賑やかなんです。
2. 息をのむ美しさ!手つかずの「サンゴの森」を歩こう
伊平屋の海の最大の魅力は、なんといっても手つかずのサンゴ礁です。
伊平屋の海には、テーブルみたいなサンゴや枝みたいなサンゴ、丸くて大きなサンゴなど、本当にたくさんの種類のサンゴが元気いっぱいに生きています。特に、島の外洋側にあるサンゴの群落は、まるで海底に広がる「サンゴの森」のよう。
このサンゴの森が、たくさんの生き物にとって大事な家になっています。
カラフルな熱帯魚たちがサンゴの隙間をちょこまかと泳ぎ回り、ウミガメがのんびりと泳いでいたり、運が良ければマンタに出会えたりすることもあるんですよ。エビやカニ、ナマコたちもサンゴ礁に隠れながら暮らしていて、まさに海の生き物の楽園です。
こんなにサンゴが元気なのは、大きな川からの土砂が流れ込むことが少なく、海の水がずっと透明でキレイだから。サンゴの成長に必要な太陽の光が、海の底までしっかり届くんです。
3. 伊平屋の海は「地球の健康診断書」
実は、伊平屋の海は観光だけじゃない、もっとすごい役割も持っています。
地球温暖化で海の温度が上がると、サンゴは元気をなくして白くなってしまう「白化現象(はっかげんしょう)」が世界中で問題になっています。伊平屋のサンゴも影響を受けていますが、他の地域に比べて比較的元気にしていると言われています。
これは、先ほどお話しした黒潮が、海水の温度を適度に保ってくれたり、複雑な潮の流れで海水が混ざり合ったりするおかげだと考えられています。
つまり、伊平屋の海は、地球全体の海洋環境がどうなっているのかを教えてくれる**「健康診断書」**みたいな存在なんです。
こんな風に、伊平屋の海は、ただただ美しいだけでなく、とっても奥が深くて、私たちの暮らしにも関わる大切な場所なんです。
伊平屋の海に潜ったり、眺めたりすると、その息吹を肌で感じられます。ぜひ一度、この特別な海に会いに行ってみてほしいです!
あなたも伊平屋島で、忘れられない海の体験をしてみませんか?