北緯27度線記念広場

史跡

沖縄返還50年を経て、2024年に除幕されたばかりのモニュメント。
その名の通り北緯27度と県道79号線が交差する地点の両側に、コンクリートにパネルが埋め込まれた石碑と
展望台が並び立つ。パネルを読むとこのモニュメントの趣旨が理解できます。
太平洋戦争での敗戦後、1952年(昭和27年)4月28日に公布・発効されたサンフランシスコ講和条約で、
ここ北緯27度線を境に北のみが日本の領土と定められ、
20年後の1972年に返還されるまで沖縄はアメリカの統治が続きました。
日本の領土で北緯27度線が陸上を走るのは唯一ここのみで、その歴史を留めるために建てられました。
パネルには米軍が上陸したときの様子や、その当時の島民の暮らしの様子の写真、
その当時のことを知る長老たちのコメントが掲載され、
平和な現代へ悲惨な歴史を心に留めるメッセージとして残されています。

営業時間終日開放
休館日年中無休
アクセスフェリーターミナルから車で15分、自転車で30分
所在地〒905-0704 沖縄県島尻郡伊平屋村島尻
駐車場4台

SMILE情報

本来、ここより北の伊平屋の大半は日本に帰属されるはずですが、沖縄の一部ということで1972年まで返還されなかったそうです。
展望台にはこの付近の植生や、海域の地形、生息している魚介類、漁場の名前などが展示されています。